Asari先生の独り言


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ぼやき
ここは、ダンスや公演、日常生活から社会情勢まで、幅広いテーマについて自分なりにコメントして、少しでも皆さんの暇つぶしのお手伝いをさせて 頂こうというコーナーです。
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2002年 Asari先生のご愛嬌のマジ宣言
2002年を迎えてはじめてのご挨拶になりますが、昨年は元気一本やりのおじさんの他愛も無い独り言にお付き合い頂き誠にありがとうございました。
正直これまでに、たくさんの方々からのご意見や励ましのメールを頂きました。そのたびに、「ああ、自分だけが空回りしているわけではなかったのか・・・」と、 ホッと胸を撫で下ろしておりました。今年もこの小さな部屋にこもり続け、世界に引けをとらない、高い能力を持ったダンサーの制作作業に全身全霊で打ち込んで 参る所存です。とはいえ、”本物のダンサーは一日にしてならず”ということで、私の職人芸(?)をご堪能頂くには今しばら くの期間を要することになるとは思います。

-日本人の身体と西洋のメソッド-
ところで、私のところにわざわざ来てくださるダンサーの中には、十分に名の知れたプリンシパル・クラスのダンサーも数多くいます。しかし、そんな彼女たちでさ え、きちんとしたポジションに乗れている人は少ないのです。そして、ほんのちょっと修正すると、「あっ、乗ってる!楽です!」と目を輝かせて感動し、喜んだり します。尋ねると、これまでの長いバレエ人生の中で、どの先生にも、あるいはどのワークショップでも、その部分を指摘されたことは一度も無かったという、信じ られない答えが返ってきたりします。

理由はひとつです。日本人の身体が持つ条件・機能・特色などを理解しないまま、西洋そのままのメソッドを丸ごと鵜呑みにして指導したり、受け入れたりした結果 なのです。そして、たまたまそれにフィットしたごく少数のダンサーたちだけが目立ってクローズアップされているために、同じことをすれば同じようになれると、 ダンサーだけでなく先生たちまでもが思い込んでしまう。実に残念でもったいない話です。

-ダンサーズ・セラピットのポリシー(?)-
上記のことを踏まえて、ここでもう一度改めて、ダンサーズ・セラピットのポリシー(らしきもの)を明確にさせて頂こうと思います。

栄光への五箇条(笑)
1. 西洋で生まれたバレエという素晴らしい肉体芸術を、特に日本人の肉体をもって忠実に演じるには、まずそれをクリエイト出 来るだけの肉体を準備するべきである
2. ”技術は力の中にあり”。確かな技術は、常に十分な力によってコントロールされている。 それ以外の技術は、舞台上においては決して観客を魅了するものではない
3. 日本人の肉体感覚はある意味特殊である。西洋人と日本人のバレエを通しての肉体条件には多くの違いがあることを知るべきで あり、ダンサーズ・セラピットはそれを理解し、カバー出来る唯一の砦である
4. ダンサーは常に、”今日よりも明日は優れている”べく最善を尽くさなくてはならない
5. ダンサーズ・セラピットは常に、”優れた明日”をダンサーに提供しなくてはならない

とまあこんな感じでしょうか。少しでも私を知っているクライアントの皆さんなら笑ってしまうほど真面目な感じですが、なんと当のおじさんはいたって本気なので す(笑)。

誤解してほしくないのは、私は西洋のバレエの指導法が間違っていると言っているのではありません。むしろ、究極なまでによく考えられたメソッドだと感心するほ どです。ただ、日本人がそれを行うためには、彼らの肉体感覚がそれに正しく反応し、理屈抜きで理解できてこそ、初めて生かされるものだということです。

-消化できる肉体的能力-
こんなこともありました。先日、あるプロのダンサーが、外国の某有名バレエ団のダンサーのクラスを受けて、「先生、私今回初めて外人の先生の言ってる通りに体が 使えて、気持ちよく踊れました。」と報告してくれました。つまりはそういうことなのです。どんなに優れて洗練されたテクニックを提供されても、それを正しく消化 し、コントロールするだけの肉体的能力が無ければ何の意味もなさないし、単にクラスを受けたという事実だけに自己満足して終わることになるのがおちでしょう。

-最後に-
最後に、新年を迎え、ひとつこの場をお借りして、勝手にお約束させていただきます。それは、少なくともこの5年の間に、”Japanese Ballet”というものに対して、日本のバレエファンの皆さんの中に新しい価値観が生まれるということを...。

ご静読ありがとうございましたあ!!(笑)今年も心からよろしくお願いいたします。

(2002/1/11 UP)